MobLab Staff
阿部一直(山口情報芸術センター 主任学芸員・アーティスティック・ディレクター)
<移動>の感覚・実験というのは、われわれの日常のスタティックでステイブルな動かない感覚と神経に接合するべきだ。われわれは動かずして最大に動く。 そのように<Mobile Lab>の思想を突き詰めていくと、<思考と動くもの>の関係が、果てしなき早空へと微速加速されていき、逆転して全体は動かない(ように見える)飽和状態に広がる。ネットワークの現在がそうだ。なので40年前と同じく野戦部隊のごとく<おおらかに>動いてみるのも一理あるかもしれないのだ。そこで動かない繋がらない描けないものがまだ見つかるのである。
アンドレアス・ブレックマン (トランスメディアーレ ディレクター、ベルリン)
Moblabはユートピア的でもあり、非常に現実的でもある芸術実験。ユートピア的だと思うのは、傍から見たら結果予測不可能な放浪の旅を、ドイツ人、日本人アーティストたちにさせることを、複雑なコラボレーションが生まれる構造としてしまっている点。アーティストが現実的といえるのは、芸術という共通言語が作家と日本各地の幅広い層の人々との対話を促し、ドイツ、日本のアーティストは現在何にノッテいるのか確かめ合え、理解していくことにつながるであろう点だ。
河村陽介(MOBIUM ディレクター/ドライバー/アーティスト)
Mobnaut同士、また各地での不特定な参加者とのあいだにうまれるバグ的な要素を持った誰もが参加できるインフォメーションビークルとして活用されることを期待しています。
清水建人(せんだいメディアテーク 学芸員)
移動と停泊を繰り返し、収集と編集と発信を続けて、ネットワークをたどりながらネットワークをひろげる、粘菌のような移動体。ひょっとすると、それは、私たちのこれから先のライフモデルなのかもしれません。
福田幹(IAMAS、情報科学芸術大学院大学メディア文化センター 講師)
一台のバスに乗り合わせる日独のアーティストたち。
訪ねて来てくれる彼等を待つ各センター、地域の人々。
旅の途中で偶然出会う人たち。
遠くから近くからサポートする学生スタッフたち。
最新のテクノロジーは、アートとハプニングに満ちたこの冒険をどれだけ拡げていけるだろう。
山口智永(Moblab プロダクション・アシスタント)
バスが移動媒体となり情報を発信しながらデータも集める遊牧民のような生活。ドイツ語、英語、日本語の飛び交うなか一度に日本を代表する各メディアセンターを巡る、僕にとって理想的な仕事探し、住む所探しでもあります。
四方幸子(MobLabプロジェクト・ディレクター)
MobLabでは、異なる情報や人々が関わる多様なプロセスによって、かつてない空間や体験の層が生み出されていくだろう。How interactively attitudes/latitudes/multitudes become forms via MobLab..?(MobLabを介して、いかにインタラクティヴに態度/経度/多数性が形成されていくのだろうか?)
MobNaut
石田大祐
僕らは即席のキャラバンなのか、ジプシーなのか。はたまた移動サーカスか。移動し何かをするわけだがそれ自体が目的ではないかもしれない。行程中にアップデートされていくバスとmobnaut達。αからβへ。広がっていける柔軟さを持ち合わせたプロジェクト。柔軟?何でもアリなんだろうと解釈してる。そこでいかに遊び、楽しめるかを試したいと思う。
古舘健
東京から京都まででも、ほんの2、3時間で移動できちゃ う。そもそも移動しなくてもほとんど困らない。そんな時に、バスを 使って僕ら自身がちゃんと「そこ」に移動するっていうこと。「ここ」 から「そこ」まで実際に僕らは移動するわけで。そもそも「そこ」さえ 決めずに「どっか」行ってしまいたい。そこがどこであれ、僕は「そこ」に居て、貴方も「そこ」に居て。リアルに。で、そこに「居る」ってことだけで、充分に楽しいことだったりもする。
エキソニモ
移動型インスタレーション!放浪ワークショップ!
バス型の折り紙が、リアルなバスの景色を映す。
Webからプリントした型紙でアクセスできる、
日本のどこかをひた走るバス。
ココからプリントアウト!!
↓
http://exonemo.com/moblab/
スヴェン・ガレイズ<
通常の旅の形態からかけ離れたMoblabにより、芸術活動における集中強化合宿ができるであろうことに一番魅力を感じています。移動することにより絶え間なく変化するであろう映像素材を集め、それを、Moblab参加者全体で共有する。
まず始めにこのことを実践できるのが、各地域のアーティストやMobnautsを交え行うライブ・ヴィジュアル・オーディオ・セッションです。用意する映像素材は移動の過程で集め、エキソニモの使用するネットワークカメラからの映像と組み合わせ、石田+古舘の作り出す音響や、現地で採集した音の素材により映像は、操作加工されます。
並行させるもう一つのプロジェクトでは、今後も発展してゆく《パルス》というインストレーションです。ここでは地域ごとの交通形態に着目し、その要素を抽出します。日本の都市交通のようすがヨーロッパのそれと並置されます。
シュテファン・リーケルス
日本庭園文化に触発され、Moblab車内にお気に入りの植物、苔を持ち込みます。最古から存在する植物の一つであり、現代社会における自然の役割にたいする考察、見解を反映してくれます。移動の間、各地で苔を採集しバスの中に箱庭を形成します。バスを移動実験室と見なしデジタル技術によりつちかわれている現代において変わり続ける自然の位置付けを調べます。
デジタルな苔はいかが?あなたの携帯電話の中で生長しますか?デ—タとしての魅力は?仮想、付加は可能?
苔を中心に今回のグローバルであり、移動体であるMoblabツアーを捉えて行きます。お気軽に、私達の苔のあるバスでの生活を見に来てください。
AGF(アンティ・グレイエ)
光
新しい土地に触れ
99の詩を
暗い場所に潜ませる
小さな音を集めよう
色のあふれる合間で
静寂に身をまかせ
自らのものとしよう